- 2012-07-18 (水) 0:00
- IMAをはしる(2012)
P-World Moto News!
PPRがお送りする、一部妄想を交えた模擬レース参戦レポート
女同士の仁義なき戦い!
PPRライダー、べべからワンツーフィニッシュ!!
2012/7/16(MON)
練習最終日となったこの日、鈴鹿4時間耐久レースにエントリーしているチームから選出された、ST600マシン9台によるエキシビジョンレースが開催され、パウダーパフ・レーシングから、日本人女性ライダー・ミッチェル川原選手とディフェンディングチャンピオンである日本人女性ライダー・ユタカーチャン中原選手が前戦に続いて出場した。
コチラレーシングカップの詳細はこちらから。
ニッポン全国津々浦々、UMIの日である今日。
鈴鹿サーキットモートピアに遊びに来ているモータースポーツ好きな良い子にお父さん、お母さん、また夏を満喫しているカップルが見守る中、前回同様ルマン式スタートで鈴鹿東コース全3周のレースはスタートした。
この日も事前に行われたJAN-KEN形式による公式予選で、ミッチェル川原選手は7番グリッド、ユタカーチャン中原選手は3番グリッドを獲得。
ミッチェル川原選手は、モンロー・ウォークを思わせる落ち着いた歩行でマシンまで辿り着き、他チームクルーを悩殺の渦に巻き込みながら8位スタート。
前回、脚がもつれてうまく走れなかったユタカーチャン中原選手は、直前まで何度もダッシュの練習をしていた甲斐もあり、ウサイン・ボルト顔負けのダッシュを魅せ、絶好のスタートを切れるかと思われたが、エアバッグの装着でスタッフとの連携がうまく取れず、先頭集団が2コーナーにさしかかる頃にようやくスタートとなった。
先頭集団では何度か順位が入れ替わり、その度にグランドスタンドを埋め尽くすオーディエンスから割れんばかりの歓声が巻き起こっていたが、大幅に出遅れたPPRライダーが通過する頃には歓声疲れで居眠りを始める人もいた。
しかしドラマは突然にやってきた。
最終ラップの最終コーナーを同チームであるPPRライダーがテールトゥノーズの状態で立ち上がり、まさにチーム内バトルが勃発。
急に始まった女同士の熾烈な争いに、トップがゴールを通過したにも関わらず、オーディエンス、チームスタッフの目はコースに釘付けとなり、固唾を飲んで見守る頭の中では自然と「渡鬼」のテーマが流れ出すという違った緊張感が走る中、コンマ数秒の僅差でミッチェル川原選手が先にコントロールラインを通過し、見事ベベ(ビリ)からワンツーフィニッシュを飾った。
次回のコチラレーシングカップは7/22(SUN) 12:00-12:20にスーパーFJマシンで行われる。
二輪だけでなく四輪でも熱い戦いが繰り広げられるだろう。
PPRライダーにとって、今月末に行われる鈴鹿4時間耐久レース前に行われる走行はこれで終了。
屈辱の結果となったPPRライダーには、4耐本番で本領発揮することをぜひ期待したい。
日本人ライダー ミッチェル川原選手コメント
「今回は、前回の宣言通りユタより前でゴール出来て嬉しいわ。私の自慢の「牛歩スタート」が功を奏したとも言えるわね。マシンは今回新たな車両がサポートされたのだけど、まだまだセッティングが決まらなくて、レース前半でずいぶんタイヤに負担をかけてしまった。後半で巻き返そうとした矢先にリアが流れ始めて、それ以上プッシュできなくなってしまったの。だから、そこからは順位を維持することに切り替えて、結果ユタを抑えきることが出来たわ。今回も、難しいマシンをそれなりに仕上げてくれたクルーに感謝します。」
日本人ライダー・ユタカーチャン中原選手コメント
「今回はアンラッキーが重なったとしか言いようがないわね・・・。前回と同じミステイクだけはしないようにとトレーニングを重ねてきたのに、残念で仕方がないわ。今回のバッドな遅れの中で、必死のパッチで前だけを見て走り続けたけれど、このディスタンスは私の力だけではどうしようもなかった。マシンにも少しトラブルを抱えていたのもあるけど、今回はそれが原因じゃないと確信している。スタッフには早速正座をさせて小一時間問い詰めてやろうと思うけど、それに対する非難は一切受け付けないわ。私はいつでも本気なのよ。そんなにカリカリするのはカルシウムが足りないって?ほっといてちょうだい!今日のインタビューはこれで勘弁させてもらうわ!(プンプン)」
チームディレクター・ミネリー腰山コメント
「渇だわっ!レースまで10日を切っているのにあなた達ってなんてことなの。きっと暑さでダラけてきているのね。バイクに駆け寄る足がミッチェルは4歩目、ユタカーチャンは9歩目が微妙にもつれていたのを私は見たわ。そうよ、家政婦のミタよ。さっ、運動場ウサギ飛び10周からやり直しよ。」
(と言ったかどうかは定かではない。)
協力:D-world Moto news
監督 腰山峰子より
「パウダーパフ・レーシングを応援してくださっているみなさん、ありがとうございます。
第二回目の4耐出場ライダーによるエキジビジョンレースをエンジョイしているライダーふたりの様子、そして吹き出してしまうようなレースコメント、なかなか楽しそうだと思いませんか。チームの女性ライダーふたり、ホントはおちゃめで愛嬌があり、サービス精神に溢れており、周りの人たちを楽しませることが大好きです。練習のピットではクルーの皆といつの間にかボケとツッコミの漫才になり、笑い声が絶えません。
もちろん、マシンのセッティングや練習は、ひたむきにそして一生懸命に、妥協することなく取り組んでいます。これはレースが危険と隣り合わせにあることを彼女達は百も承知だからです。しかし「バイクを楽しむ」ということを誰よりも実践しているのは彼女達だと思います。
真摯に真剣に、カッコよく可愛く、でもおちゃめにスタートポジションに立つ彼女達を観に28日(土)は是非鈴鹿サーキットはお越しください。お待ちしています。」
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