- 2012-06-28 (木) 0:00
- IMAをはしる(2012)
2012年6月24日(日)
この日、鈴鹿サーキットにて4時間耐久ロードレース参戦マシンでのチーム合同テストが初めて行われ、川原みちよ、中原優香の両選手は精力的に周回を重ねた。
怪我療養中だった川原みちよ選手。
この日、約1ヶ月半ぶりとなる走行は30分×2セッションでベストタイム2’35.38を記録。
中原優香選手は、CBR600RR(PC37)ダンロップタイヤで初のテストライド。
サスペンションのセッティング、スプロケットの変更を試しながら30分×3セッションを走行。
ベストタイム2’30.89で本日の走行を終了した。
※タイムは非公式です。
第1ライダー 川原みちよ選手コメント
「第2戦での傷が治りきらないうちの練習再開だったので、実際に乗ってみるまで非常に不安でした。走行してみると、乗れないほどではないものの、やはり問題なしとはいきませんでした。切り替えしでの荷重移動がサッとできない、コーナリング中に左足を踏ん張れない、そのため理想のラインをたどれない。体を支えるためにハンドルにしがみつく。余計な力が要るため、体力がもたない・・・ 走行の感覚や速度への目の慣れは時間の経過とともに戻ってきたのですが、それに体が付いて来ず、もどかしい思いでいっぱいです。今は何よりもリハビリと体力の回復が重要課題だと痛感しました。」
第2ライダー 中原優香選手コメント
「今年はチャレンジの年!と決めてはいたのですが、今年に入ってから何度目の新しい事へのチャレンジなのか・・・’07CBRから’06CBRに乗り換えて初めて走行しました。またタイヤも初めてダンロップを使用。車体については前評判から「重たい」とは聞いていましたが、本当に重く、切り返しのしにくいバイクで、このバイクを操り続けてきた相方には尊敬の念に堪えません。ダンロップタイヤについてはピレリからの乗り換えでもすんなり馴染めたので、走行には何も問題ないと思います。また今回から初めて着用したクシタニのレーシングスーツは、初めてである事を全く感じさせず、ライディング中もとても安心して走り切る事ができました。乗ってみて初めて見えてきた課題がたくさんあるので、ひとつひとつ着実にクリアして本番に向けていきたいと思います。
練習インプレとは別になりますが、スプリントレースが終わって一発目の練習枠という事もあり、他のチームでも四耐に向けて一つのバイクをシェアしながら練習をしていました。その場の空気を表現すると、学生の頃の夏合宿を思い出すようなこそばゆい感覚です。練習からこういう空気を楽しめる4耐は、決勝だけでなくその過程も十分楽しめるレースなのかもしれないと思いました。」
監督 腰山峰子コメント
「川原選手は2戦で負った怪我からの初復帰練習。普段の歩行はまだ左足を引きずる状況なので、走行への不安は否めませんでした。
本人も語るように、左足をかばいながらのライディングになってしまい余計なところに力が入り、もどかしい思いをしたと思います。
リハビリと筋力回復の必要性を感じました。恐ろしいほどの集中力を持つ彼女なら、日々のトレーニングと食管理で身体を作り、予定しているミニ練とフルコース練習で、決勝当日までにベストコンディションに合わせて来てくれると思っています。
中原選手にとって初のリバイバル車での練習。真摯に真剣に、冷静に慎重に、4耐で使用する川原選手のバイク特性を知ろうとする姿に圧倒されました。問題提起と、その対策を9項目にわたり書き出し、走った3枠は、サス調整スプロケ変更を試しながら丁寧にかつ細かに分析していました。
彼女のこのスキルの高さと力量にはいつも驚かされます。
決勝までに自ら提起した問題をひとつひとつクリアにしリバイバル車でも安定し尚且つベストタイムを超えるライディングに持っていってくれると思います。
過日、ピット作業の練習を岡山国際サーキットにて行いました。
クイックチャージャーを持ち込んで、Tカーを使いライダー交代とガソリン補給をピットロードにて練習しました。速さも必要ですが確実さの重要性を痛感しました。
8日の鈴鹿での合同練習にはクルー全員に再度集合してもらい、さらに練習を重ねます。
応援してくださっているみなさん、ありがとうございます。
決勝までひと月を残すところとなりました。ライダーはレースに向け体調管理も含め、日々基礎トレーニングに励んでおります。
ひとつでも高いところを目指し、チーム全員で頑張って参りたいと思っています。
引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。」
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