- 2012-07-11 (水) 0:00
- IMAをはしる(2012)
P-World Moto News!
PPRがお送りする、一部妄想を交えた模擬レース参戦レポート
最下位からのスペクタクロ!
PPRライダー、コチラレーシングカップを制する!!
2012/7/8(SUN)
鈴鹿テスト走行2回目の同日、昼。
鈴鹿4時間耐久レースにエントリーしているチームから選出された、ST600マシン10台によるエキシビションレースが開催され、パウダーパフ・レーシングから、日本人女性ライダー・ミッチェル川原選手と同じく日本人女性ライダー・ユタカーチャン中原選手が参戦した。
コチラレーシングカップの詳細はこちらから。
耐久レース本番同様、ルマン式スタートにより行われた鈴鹿東コース3周回のエキシビションレース。
参戦者はいやが上にも今月末に開催される鈴鹿4時間耐久レースを意識し、スタッフ、グランドスタンドをまばらに埋め尽くす鈴鹿サーキットモートピアに遊びに来ているモータースポーツ好きなご家族の方々が見守る中、コース上は本番さながらの熱気に包まれた。
事前に行われたJAN-KEN形式による公式予選で、ミッチェル川原選手は10番グリッド、ユタカーチャン中原選手は5番グリッドを獲得。
10秒前からのカウントダウンが場内に響き渡り、グランドスタンドの中央付近を埋め尽くしたオーディエンスの大歓声の中レースはスタートした。
脚の怪我をおしての出場となった日本人ライダー・ミッチェル川原選手は、ダッシュこそできなかったものの着実にマシンまで歩を進め、絶好のスタートを見せる。そのかたわら、ダッシュ直後に年齢のために脚がもつれてまともに走る事ができなかった日本人ライダー・ユタカーチャン中原選手は、その後もスタートにもたつき5位から最後尾へと転落。
見守るチームスタッフは絶望の表情と共に頭を抱えてうずくまる者もいれば、腹を抱えて大笑いをしている者もいた。
大幅に出遅れたものの、両者は周回を重ねるごとに着実に順位をあげていき、注目のファイナルラップでは日本人ライダー・ユタカーチャン中原選手が先頭集団を捉え、そこからデビルプッシュとオーバーテイクのオンパレード。集団の一部がミスをした事により、そのままトップへと躍り出て、見事優勝を勝ち取った。また日本人ライダー・ミッチェル川原選手はスタートから危なげないレース展開を見せ、2つ順位を上げ、堂々の8位でシングルフィニッシュを飾った。
日本人ライダー・ユタカーチャン中原選手がファイナルラップの鈴鹿S字区間で魅せたスペクタクロなオーバーテイクショーは、後に「その者、赤き衣を身にまといて、漆黒の野に降り立つ・・・。」とフードを目深にかぶったオーディエンスの一人が手をふるわせ、唸りながら呟いたと言われている。
日本人ライダー ミッチェル川原選手コメント
「ドクターから許可は出ていたんだけど、あのスタートは今の私には難しかったわ。でも、もちろんバイクに跨ってしまえばそれほど問題はなかった。スタートでの遅れを取り戻して、現時点でのベストな走りが出来たと思う。 チームメートのユタは素晴らしかった。彼女が先頭に立つまでみんなをパスしていく所を見ていたけれど、とても速くて、ついていく事が出来なかった。でも次はきっと私が勝つわよ。 今回、スタッフは完璧な仕事をしてくれた。セッティングには悩んでいたけれど、決勝の時には、完璧なマシンにしてくれたわ。彼らには心から感謝したいと思います。」
日本人ライダー・ユタカーチャン中原選手コメント
「四耐本番ではスタートライダーとなるので、本番を想定してエアバッグを着用して挑んでみたの。装着へのストレスはノープロブレムだったわ。でも、久しぶりの全力疾走で脚がもつれ、年齢を感じてしまったわ。さらに、マシンに跨って走りだそうと思ったら、最初から1速に入れておくのを忘れていて、出遅れてしまったのは残念・・・。スタッフとの緻密なミーティングが必要だと思ったわ。けど、本番に向けて私にとってもスタッフにとっても良い勉強になったんじゃないかしら。5番グリッドから最後尾に転落し、焦りを隠しハードにプッシュしていくと、最終ラップでは先頭集団に追いついていたの。その後、集団の一人がミスをした事で、そのままトップにまで躍り出る事ができたのはとてもラッキーだったわね。最初のミスを考えたらベターなレースではなかったけど、最終的に勝てて良かったわ。次のレースではイージーにパーフェクトウィンができるように仕事するわ。」
次回のコチラレーシングカップへの参戦は、翌週の祝日、7/16(月)11:00頃。
PPRの日本人女性ライダーたちが魅せる、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」、華麗な走りにまた期待したい。
(と言ったかどうかは定かではない。)
協力:D-world Moto news
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